「 こ れ も 京 急 ! ? 」 な 取 り 組 み 紹 介
高品質中古家具を再活用した家具付き賃貸事業の実証実験がスタート!
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京急電鉄(株)、京急不動産(株)は、(株)ストラテジックインサイトと共に、高品質中古家具を再活用した家具付き賃貸事業の実証実験を開始しました。実証実験の舞台は、京急不動産が運営する賃貸マンション「プライムネクサス大森海岸駅」の4戸。まだ使えるにもかかわらず廃棄された高品質な中古家具をリメイクし、空間をトータルコーディネートした家具付き賃貸物件として借主を募集しています。
事業の概要や顧客の反応などについて、本取り組みを共に進めてきた、京急電鉄 新しい価値共創室 価値創造担当 担当課長のAさん、京急不動産 アセット事業部マネージャーのMさん、同主任のKさん、あすとウィズ蒲田店のSさん、ストラテジックインサイト(SII)のYさんにお聞きしました。

―本取り組みの背景をお聞かせください。
Aさん:京急グループが掲げる「沿線価値共創戦略」を軸に、京急沿線にお住まいの方々への新しい価値の提供として、当グループのビジネスの観点から何ができるかを模索していました。そうしたなか、サーキュラーエコノミー事業に強いSIIさんと出会い、高品質中古家具の再活用をご提案いただきました。そこで、京急不動産に話をつなぎ、家具付き賃貸事業をまずは実証実験としてやってみようということになりました。
―「高品質中古家具の再活用」とは、具体的にどのように行うのでしょうか?

Yさん:SIIはクライアント企業と連携し、「流通×サステナビリティ」をテーマに新しいビジネスに取り組んできました。その一環として、家具の循環にも取り組んでいます。家具の新品販売の慣習として、家具の引き取りサービスがあります。新しい机を買ったら、古い机は引き取りますよ…というサービスです。しかし、実態としてこれは新品家具の販売促進のためのサービスとなっており、回収した家具の多くは廃棄され、環境課題にもなっていました。これを逆手にとってビジネスチャンスと捉え、まだ使える品質の良いものを選定し、手を加えて再生する、そしてそれをコーディネートして家具付き賃貸物件として貸し出すというのが、今回の取り組みになります。ちなみに、「高品質中古家具」というのは、いわゆるヴィンテージ家具のような高級品ではないものの、名のあるブランドのものも含むしっかりとした作りの家具が中心になります。価格帯で言うと、ソファセットが新品価格で20万円程度…といったところです。
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―京急不動産にとって、本取り組みはどのようなメリットがあるのでしょうか?

Mさん:京急不動産では、女性向け賃貸マンション「プライムネクサス穴守稲荷」のような、コンセプトマンションに取り組みたいと考えてきました。一方、物件と企画が噛み合わないなどなかなか機会がなく、やりたいけどできない…という状態が続いていました。そこに今回の家具付き物件の提案をいただき、昨年完成した「プライムネクサス大森海岸駅」が残り空き部屋数が1〜2割というタイミングであったことから、実証実験にはちょうどいいと考え、協力することにしました。家具付き物件の賃料は、一般的な相場より割高になります。それでも高品質中古家具付き物件へのニーズがあるのか、私たちとしても関心を寄せています。
―実証実験の準備や調整において、苦労した点や意識した点はありますか?
Yさん:悩ましかったのは、中古家具の再生クオリティをどこまで追求するか。良いものを提供するのは当然ですが、クオリティを追求すればするだけコストがかかり、結果として賃料も上がってしまいます。また、どのような品目やデザインにニーズがあるのかを検証するにはバリエーションが必要ななか、中古家具は1点もののケースが多く、コーディネートの観点でも苦労しました。
Mさん:賃料の設定も難しかったですね。近年、大森エリアは賃料が上がっています。昨年の夏場からは特に上がっていて、駅近のプライムネクサス大森海岸駅についても高めに設定してきました。家具付きになった時に、どこまでプラスしても魅力を感じていただけるかを検討し、結果として1〜1.5万円を上乗せすることになりました。
Aさん:実証実験の第一の目的は、「高品質中古家具付き賃貸物件」に対して、お客様に付加価値を感じていただけるか、どのような品目や空間デザインが好まれるのか…といったニーズを確認することです。加えて、事業化にあたってはビジネスとして成立するのかという視点も欠かせません。そこもシビアに見るようにしています。
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「日々を、こころ穏やかに過ごす」
―お客様の反応はいかがでしょうか?
Mさん:2月から募集をスタートし、すでに4件中2件は契約が成立しています(2026年3月12日現在)。ただ、2〜3月は物件に動きがある時期でもあり、「高品質中古家具付き」であることに魅力を感じていただいたのか、それが決め手ではないのかは、深掘りする必要があると考えています。

Sさん:もともと家具付き賃貸物件を希望されるお客様は、決して多くはありません。一方、転勤などで短期間だけ住まわれる方、新生活の初期費用を抑えたい方など一定のニーズはあります。今回に関しては、賃貸物件検索の項目に「家具・家電付き物件」はあるものの、「家具だけ付いている」ケースはルール上検索結果から外れてしまい、辿りつきにくい印象がありました。家具に加えて家電までついていると、お客様にも喜んでいただけるのではないかと思います。また、一見すると相場より高めのお部屋と思われがちで、「高品質中古家具付き」であることの付加価値を伝える難しさも感じました。
―今後に向けた課題や事業化に向けた展望をお聞かせください。
Yさん:通常の賃料より高いなか4件中2件が埋まっており、悪い結果ではなかったと思います。家具付き賃貸物件の認知度を高めることも含めて、品目の検討、家電の導入、賃料、集客といった部分について引き続き検証を続け、事業化に向けて取り組みを加速していきたいと考えています。
Mさん:4物件のうち賃料が安いところから順に埋まっており、高品質中古家具付きへのニーズがどこまであるかについては、場所や賃料など条件を変えて継続的に検証していく必要があると考えています。
Aさん:古いものを直して使うリメイクやアップサイクルの概念を住空間に取り入れた、新しいライフスタイルの提案やニーズの掘り起こしも、今回の実証実験のテーマの一つです。賃料が高くても、それだけお客様に付加価値を感じていただけるサービスにするにはどうしたらいいか、お客様にとっても京急グループにとってもプラスになるような事業スキームの構築に向けて引き続き検討を進めていきたいと考えています。
Sさん:現在は、家具はあらかじめ決まっていますが、お客様の希望に応じて品目やデザインを選べるなど柔軟性を高められると、よりニーズに応えられるようなるのではないかと思います。

Kさん:京急不動産としては、今後はコンセプトマンションにさらに注力したいと考えています。その一つとして高品質中古家具付き賃貸物件の検証は進めつつ、防音室付きの賃貸物件など、今後に向けて新しい挑戦をしたいと考えています。
皆さんのお話にあったように、高品質中古家具を再活用した家具付き賃貸事業の実証実験は今後も継続予定です。物件にご興味のある方は、あすとウィズ蒲田店までお問い合わせください。
あすとウィズ蒲田店
https://asuto-with.com/
「 こ れ も 京 急 ! ? 」 ポイント
組織の枠を超えて連携し、中古家具を活用したサーキュラーエコノミー&価値創造に挑戦。地球環境に配慮しつつオシャレな家具に囲まれて暮らすという新しいライフスタイルを提案していきます。
